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注目の一冊

日本のゼミナール教育:人文・社会科学領域等の学士課程教育における学習共同体の姿

西野毅朗 著(玉川大学出版部、2022年刊)



 ゼミナール教育(初年次、専門基礎、専門)のうち、人文・社会科学領域の専門ゼミナール教育に焦点を当て、学習成果の修得と共同体の形成という両側面からその実態と課題を明らかにしている。歴史的研究では、多くの文献をひもときながら、ゼミナール教育の歴史的発展過程が記されており、今後のゼミナール教育史研究にとって役に立つ。質的研究では、1つの専門ゼミについて2年半にわたるエスノグラフィーが実施されており、教員と学生双方の考えや感情が克明に伝わってくる。
ISBN978-4-472-40618-8 C3037



【解説】

本セレクションは、各出版社から推薦されたものを年度末に選定委員会が審査して決定しています。著者ないしは編集者・出版組織が会員であることが条件。本年度分として選定された3件について、応募順に本欄で紹介しています。